宮古島
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観光客増、再加速か
過去最多を上回るのは確実か ようやくコロナ禍も収束し、2022年度の観光客数は73万人に回復し、2023年度は80万人を超すのは確実です(入域観光客数について>宮古島市の入域観光客数推計値(H25〜R5))。 空路だけを見ると、すでにコロナ禍前を上回り、2023年度は80万人を超すのは確実です(入域観光客数について>空路入域観光客比較)。クルーズ船の寄港が本格化すれば、過去最多の2018年度を上回るのは確実と思われます。 石垣市でも確実に回復 石垣市の観光客数は、2019年に過去最多の147万人を記録したものの、2020年には激減しています( 入域観光客数>石垣市の観光客数の推計&人口推計)。 石垣市でも、空路の観光客数は確実に回復し、2023年は110万人目前で、過去最多の2019年に迫る勢いです( 入域観光客数>令和6年石垣市入域観光推計表)。 クルーズ船の寄港回数は拮抗 過去最多の観光客数を比べると、石垣市の方が宮古島市より30万人以上多いです。これは空路の観光客数の差によってもたらされたものです。 クルーズ船の寄港回数は、2013年では石垣港が県内最多でした。しかし、その後、那覇港の寄港数が急増し、ダントツとなりました。2014年には平良港の寄港数が急増し、石垣港と拮抗するようになっていました(令和2年度 地域別海外誘客プロモーション計画 クルーズ市場)。 乗客は中国籍が半数、台湾籍が3割で、合わせて8割を占めています。中国発着の国際クルーズ船の再開動向が今後の寄港数の大きく影響しそうです。 海路の外国人観光客は空路の外国人観光客よりも、1日あたりで1万円ほど多く消費しているということです。ただし、滞在日数は空路の外国人観光客の方が5倍ほど長いので、トータルでは空路の観光客は海路の観光客の3倍ほど消費していることになります。もっとも、国際クルーズ船は1日ごとに複数の都市をめぐるので、単純には比較できないという問題はあります。 また、海路の外国人観光客は、宿泊や朝・夕食は船内で済ませるので、土産買物費が消費の多くを占めています。そして、買い物は免税店や土産店が充実している那覇市内で済ませることが多いと思われるので、クルーズ船の寄港による宮古島市と石垣市への経済効果は限定的だと考えられます。 |