宮古島 / 地下ダム
2024/2
 宮古島の地層は、島尻マージ、琉球石灰岩層、島尻層で構成されています(宮古島の地質)。石灰岩には無数の穴があり水はけが良いので、雨水がすぐに染み込み、島尻層まで達し、海へ流れ出てしまいます。そのため、宮古島は、長年水不足に悩まされ続けて来ました。

 宮古島には5本の断層が走っています(沖縄県:宮古島の砂川地下ダム)。

 断層により、地下谷が形成されます(宮古広域公園整備事業に係る計画段階環境配慮書第3章その1)。

 地下谷の地下水は、ウリガーや湧水として利用できますが、一部に過ぎません。

 地下水の流れは次のようになっています(地下ダムQ&A)。地下谷の下流に止水壁を作れば、地下ダムとして大量の地下水を貯えることができます。

 地下ダムの水は、宮古島市の全域に送られています(沖縄総合事務局宮古伊良部農業水利事業所/事業内容)。これにより、宮古島の水事情は大きく改善されました。