自転車 / 沖縄は最下位

 2008年のデータによると、人口100人あたりの自転車保有台数を都道府県別に比べると次のようになります(都道府県別自転車保有台数 - とどラン)。首都圏や京阪神など大都市圏では保有台数が多くなっています。南へ行くほど台数は少なくなり、沖縄は最下位となっています。

 一方、2018年の自転車産業振興協会のデータによると、都道府県別の1世帯当たりの保有台数は次のようになっています。沖縄は46位です。 これらのデータからは、「沖縄の人は、あまり自転車に乗らない」と言えそうです。
    平成30年保有台数(千台) 平成30年1世帯当たり保有台数(台)  平成30年母集団一般世帯数(千世帯) 
  全国 66,068 1.226 53,889
1 滋賀県 865 1.595 542
2 大阪府 5,969 1.508 3,959
3 埼玉県 4,507 1.503 2,999
45 鹿児島県 546 0.748 730
46 沖縄県 393 0.695 565
47 長崎県 314 0.556 564

 平成28年度那覇市民意識調査報告書によると、ふだん使っている主な交通手段は自転車が最下位です。一方、「中・高校生の通学利用の増加などで県内の自転車販売台数は2003年の約3万9千台から、12年には約4万3千台と増加傾向にある」ということです(モノレール駅前 駐輪場足りず、自転車歩道にあふれる)。

 2015年の東京都の資料では、自転車は、主な交通手段(頻繁に利用するものを3つまで選ぶ)の3位です。

 平成29年度岡山市市民意識調査によると、自転車は主な交通手段の2位です。

 以上のデータから見る限りでは、やはり「沖縄の人は自転車に乗らない」といえそうです。
 理由としては、「暑いから」「坂が多いから」などの意見があるようです。
 そこで、実際に沖縄で自転車に乗ってみることにしました。
 結論から言うと、那覇市内の沿岸部は平坦で走りやすいですが、少し内陸部に入ると坂が多くなるので、結構きついと思います。ただし、電動アシスト自転車なら、多少の坂は軽くこなせると思います。
 2020年に、神戸空港から那覇空港までスカイマークを利用しましたが、自転車の預かりについては次のようになっています( 【国内線】自転車を手荷物として預けることはできますか。)。 
 自転車の3辺(縦・横・高さ)の長さが50cm×60cm×120cmを超える場合は3辺の合計が230cm以内であれば受託可能です。3辺の合計が230cmを超える自転車については、航空機の貨物室に搭載可能な場合にお預かりいたしておりますので、予約センターまでお問い合せのうえご確認ください。(サイズには付属品のハンドルや車輪などが含まれます) 
 ピストバイクなので、重量は11キロぐらいですが、長さは2メートルを超えてしまいます。

 車輪を外したら、25cm×70cm×100cmに収まりました。念のため、車輪をゆうパックで送り、本体を輪行バッグに入れて空港まで持って行きました。空港で係りの人に聞いたら、車輪を同梱したサイズでも問題ないとの事だったので、帰りの飛行機では、車輪もバッグに収めて預けました。なお、スカイマークでは自転車は通常の手荷物と同様に、20kgまでは無料で預かってくれます。空港までの往復で、神戸市バス、ポートライナー、ゆいレールを利用しましたが、昼間の時間帯で比較的空いていたので、自転車を持ち込んでも特に問題はありませんでした。ただし、自転車を持ち込んでの移動は、結構大変です。


 マンスリーマンションのある安里(あさと)から、首里城まで自転車で出掛けました。下の図( 沖縄島1948年地形復元プロジェクト)の壺屋の少し右上から松川を経由して首里城に至るルートです。  

 googleマップで示すと次のようなルートになります。
  

 途中から坂がきつくなったので、立ち漕ぎをあきらめ、500メートルぐらい、押して歩きました。帰りは下り坂なので楽チンでした。  
 次に、識名園行きに挑戦しました。しかし、迷路のような路地に迷い込んでしまい、結局、断念しました。


 高低差は82メートルですが、車がようやく通れるぐらいの路地が曲がりくねっていて、おまけにアップダウンが連続しているので、押して歩き続けるほかありません。  
  地理院地図で見ると周辺の地形は、次のようになっています。黄色の道路は比較的分かりやすいようです。そこで、黄色の道路沿いに走ることにしました。安里駅を南下し、交差点を左折すると延々と上り坂が続きます。自転車を押しながら坂を登り切ると、識名トンネル手前で左折するように道路標識が出ています。そこを左折すると曲がりくねった路地に迷い込んでしまい、そこでついに心が折れました。いっそ、ゆいレールで自転車を首里駅まで運び、首里城から識名園まで南下しようかとも思いましたが、道が分かりません。歴史散歩の道『しんかぬちゃーまーい』というのがあるそうですが、地元の人も良く知らないようです。 


 新都心の県立博物館に出掛けました。前半少し上り坂ですが、立ち漕ぎで楽にクリアーできます。歩くのには少し距離がありますが、自転車なら10分弱です。全般的に歩道が広いので走りやすいです。街中でも普通に走れれば、時速12キロぐらいです。
 


 「泊いゆまち」へ「海鮮卵かけご飯」(480円)を食べに行ってきました。ほぼ平坦な道です。歩くと結構距離があります。



 福州園、波上宮、波の上ビーチ方面へ行ってきました。国際通りを避け、南へ迂回しました。道はほぼ平坦です。安里駅から南へ向かう道路は歩道が少し狭いです。右折して西に向かう道路も歩道が狭くなっているところもありますが、車が少ないので車道を飛ばすこともできます。さらに右折して北上する道路は歩道が十分に広いので走りやすいです。県庁前駅から歩くと少し距離がありますし、車だと駐車に手間取ると思います。



 かりゆしウエア展示即売所(那覇港)を経由して、奥武山(おうのやま)公園、イオン那覇ショッピングセンター(小禄=おろく)に行ってきました。全般的に歩道が広いので走りやすいです。奥武山公園は、自転車乗り入れ可能です。奥武山公園駅から小禄駅までは登り坂となっていますが、立ち漕ぎで登り切ることができました。