自転車
/ 坂道仕様に改造
52Tのクランクセット(左)を、47Tのクランクセット(右)に交換しました。47Tは52Tに比べ、ペダル1漕ぎで進める距離は1割ほど減りますが、その分ペダルは軽くなります。52Tは、ゆっくり走る場合は3速、条件が良ければ7速まで速度を上げるという乗り方ができます。しかし、都会の街中では、7速まで速度を上げることはほとんどなく、坂道が多い場合は1速よりさらに低いギアがあった方が便利です。47Tの4速は、52Tの3速に相当するので、47Tに変えることにより、52Tの7速をカットし、1速よりもう一段低いギアを追加することになります。つまり、47Tのクランクセットに交換することにより、折りたたみ自転車を坂道仕様に改造したことになります。47Tに交換したことにより、チェーンのたるみが少し増しますが、この程度ならチェーンテンショナーで調節できるようで、チェーンの交換は必要ありませんでした。 3月10日にAmazonで、クランクセットと工具とグリースを注文しました。到着は12日の予定でしたが、11日に到着しました。
クランクセットを交換するためには、まず、クランクアームの根元に付いているクランクキャップ(クランクボルト、コッタレスボルト、クランク固定用ボルトなどさまざまの呼び方がありますが、同じものです)を六角レンチで外します。 クランクキャップを外すと、次のようになります。真ん中の四角い穴から、クランク軸が頭を出しています。クランク軸は四角い棒で、頭の部分にねじ穴があり、クランクキャップをはめるようになっています。クランクアームは、クランク軸に差し込んであるだけなので、腕力に相当の自信があれば引っこ抜けないでないとは思います。ただし、クランクアームとクランク軸の間に塗ってあるグリースの粘着力は半端ではないので、普通は無理だと思います。そこで、コッタレスクランク抜きという専用の工具を使います。 クランクアームを引き抜くと次のようになります。真ん中に四角い穴が空いています。上部の丸い部分の内側にはねじ溝が掘ってあります。このねじ溝はコッタレスクランク抜きをはめるためのものです。 k-outdoor のコッタレスクランク抜きは、次の3つの部品に分解できます。右側のキャップのようなものは使いませんでした。クランク軸の形状が違う場合に使うのではないかと思われます。 左の筒状のものは、外側の下半分にねじ溝があり、内側にもねじ溝が通っています。この内側の溝に、棒状のねじをねじ入れて使います。 まず、筒状の部品をクランクアームのねじ穴にねじ入れて装着します。 次に、筒状の部品の内側のねじ穴に、棒状のねじをねじ入れます。この棒状のねじの頭の部分が、クランク軸の頭の部分を押すことにより、クランクアームが押し出されるという仕組みです。しかし、グリースの粘着力は相当強いようで、棒状のねじを回そうとしても、びくともしません。無理に回そうとすると、かんでしまって全く動かなくなってしまいました。そこで、機械油をたらし少し緩めて、3歩前進2歩後退の要領で、反動をつけながらゆっくり作業を続けて行きました。その作業をかなりの時間続けていると、ねじが少し回るようになりました。そこで、一気に力を込めて回すと、ぐっと回転し、急に軽く回るようになり、クランクアームを引き抜くことができました。後は、グリースを塗って新しいクランクアームを差し込み、クランクキャップをはめるだけの簡単な作業で完了しました。 ところで、右側のクランクアームを交換して、ペダルをつけてみると、途中で引っかかることに気が付きました。左側のペダルはすんなりはまります。そこで、ヨドバシ・ドット・コムで、ペダル1セットを買ってみました。
|